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(2)オルタネータ
(イ)構造と機能
スターティングモータは、バッテリを電源としてエンジンを始動しているが、使用したままではバッテリの蓄電量が減少して始動できなくなるそのために充電が必要となってくる。
バッテリへの充電は通常機関からベルト駆動により充電発電機を廻し行っている。以前は、充電発電機にはダイナモ(直流発電機)が主に使用されていたが、現在では半導体の開発と共に、殆どのメーカがオルタネータ(交流発電機)を採用している。
オルタネータは一般に界磁回転型で、ブラシとスリップリングを介して、ロータの励磁コイルに直流電流を供給して磁界をつくり、ステータの発電コイルに発生した交流電圧をダイオードを用いて整流し直流として取り出している。
2・167図は船舶用機関に使用されるICレギュレータを内蔵した2線式のオルタネータで、回転子(ロータ)固定子(ステータ)、軸受部(フロントカバー、リヤカバー)、ICレギュレータ、プーリ等で構成されている。
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2・167図 オルタネータの構造図
?ロータ
ロータは界磁として働く部分で、シャフトと一体になり回転する。ロータはポールコア(磁極)とローターコイル(ワイルドコイル)、スリップリング、シャフトなどによって構成されている。ロータは2・168図のように、中央にローターコイルが巻かれ、その両側に磁極がある。
ローターコイルに電流を流すと片方の円板のツメは全部N極となり、もう一方
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